ケーキ屋さんの仕事の中で大切なのは何だと思いますか?
基礎技術の練習、知識の幅などなどいろいろあるとは思いますが、私は「食べること」が1番大切だと思います。
食べなければ何も分かりませんし、味を知らなければ先へは進みません。
東京時代、働いていた店のケーキは何度も食べました。休みの日には食べ歩き、1日10個なんて良くある話。フランス時代も、働いていたお店はもちろん、町中のお菓子屋さんのケーキを順番に食べていました。ケーキだけでなく素材、パーツとにかく食べましたよ。その時の味の記憶が私の財産です。
最近の店のスタッフはとにかく食べません。休みの日にどれだけケーキを食べているのでしょうか?
ケーキのこと、お菓子のことをどれだけ考えていますかね? なぞです。
私はというと、
昨年はもちろん可能な限りが食べましたが、なかなか時間がとれず本を読むことのほうが多かったですね。お菓子の本、お菓子の歴史、経営、料理、素材などなど。それでもたくさん食べましたよ。
今年はもっと食べます!!
先週、福岡に行きました。いろいろ周りましたが、福岡で好きなのはジャックさん。お店のケーキ全部頂きました。計算された口どけ、洗練された味のバランスは絶品です。私たちのお店が学ばなければならないことがたくさんあります。
今週、岡山に行きました。突然でしたが取引業者のMさんに無理を言って案内していただきました。ありがとうございました。5~6件周りましたが、特にお世話になったのはバビヤージュさん。やはりバランスの良いお菓子を作られます。味に必要のない飾りは極力されず美味しさを追求されています。こちらのケーキも全てスタッフと頂きました。きっとスタッフ個々に思い、考えることがあったでしょう。
のどかな場所でお店を経営していると働くスタッフもついついのんびりしてしまいます。
仕事は、競争が無く、悩みが減り、苦しくなくなります。楽しい職場、きつくない時間。一見、良いようにも聞こえますが「職人」にとっては最悪です。恵まれた労働環境からは「職人」は育ちません。苦境の中、乗り越えた先にあるものが職人の糧となり誇りになります。
美味しさよりも「売れる」お菓子、面白い「アイデア」。これらを突き詰めるのは「商人」の仕事です。
もちろん「商人」も苦しみ、悩み、新しいものを生み出していく素晴らしい仕事です。
ロワゾブルーでは
あくまで「職人」の集団を目指します。スタッフは、現在働いている者も、新たに働こうと考えている者も「職人」を目指してください。
ロワゾブルーにヒット商品は要りません。
「美味しさ」を追求して、共に苦しみ共に泣き、そして最後に共に笑える方いつでもお待ちしています。いませんか??
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